久しぶりに本のご紹介です。
「ブログ飯 〜個性を収入に変える生き方」、私はこの方を存じ上げておりませんでしたが、どうやら有名な方のようです、染谷昌利さん。
タイトルの件は最後に書きます。
決して「ブログで飯を食っていく」ための本ではない
いきなり、本のタイトルに喧嘩売ってますが、どちらかといえば「〜」以降の部分が本の内容としては非常に的確かも知れません。
「個性を収入に変える生き方」
そのための「テーマ選び」「文章を書く上での注意点」「継続するには」「ブログを面白くするには」などということが、ビギナー/中級者/ベテランそれぞれをターゲットに書かれています。
とても親切で丁寧です。
大事なことと大事ではないことの切り分けがしっかりとなされている
読んでいて思ったのは「切り分けがしっかりと出来る方なのだろうな」という事。
必要な事とそうでない事、大事な事をそうでない事を明確に判断し、必要な事・大事な事をどうやって突き詰めていくか、がとても丁寧に書かれています。
それが最も顕著なのが「SEO」に関する記述です。
企業であればSEOを気にする必要もあるかと思いますが、個人レベルで運営しているブログであればSEOに力を入れている時間があったら、一つでも多くの有益な記事を書いた方がアクセスアップにつながります。
とバッサリ、です。
そして、その代わり、優先すべき事もしっかりと明記されています。
それよりも優先すべきは、記事の本数、内容です。自分の好きなテーマで書けば、自然と記事の本数は増えますし、それに伴って自動的に関連するキーワードは増えていきます。有益な情報が載っているブログであれば、いろいろな場所でその記事はシェアされ、自動的にリンクも増えていきます。
小手先でどうこうしてもGoogle先生の気まぐれで変わってしまうので、それだったら普遍的であろう「記事の本数を増やし、質を上げる」というところに注力しましょう、ということですね。
これ、普段からずーっと言い続けてるのですが、なかなか理解してもらえないところでもあります。
どうしても「SEO対策が〜」ということになってしまうのですが、最終的に読むのは人間ですので、人間にとって「読みやすく」「有益な」ものを書いていけば、自ずとアクセスは増えます。
もちろん収益についても書いてます
もちろんですが、収益についても触れています。
収益を得るためのサービスの紹介はもちろんですが、「リピーターや収益が生まれる仕組み」までを分かりやすく丁寧に解説して下さいます。
その中でもやはり気になるのが
極論を言えば、1アクセスで1つ商品が売れれば、最も効率が良いわけです。つまり、アクセス数よりも、成約率のほうが重要なのです。ある程度、自在にアクセスを集めることができるようになったら、今度は成約率を上げる工夫をしてみましょう
成約率大事!
企業サイトでも問い合わせの件数を気にされる方が多いのですが、どちらかと言えば、営業の手間を省くようなサイトの構成を考える方がいいかと思っています。つまり、成約率が上がるサイト作りですね。
そういうサイトと広告をうまく組み合わせることで成約率を上げていく、業種によっては非常に成果が上がる方法です。
特別コラムが秀逸!!
多分、本文は全てがここへの「振り」ではないか?!と思わせるような内容です。
著者の奥様が、奥様目線でここまでの事を書いています。
その中にはかなりの大オチがありました・・・うん、すごい。
ブログで飯を食わない人も一読の価値あり
これから世の中を生き抜いていくためのヒントになりそうなことがかなりたくさん書いてあります。
特にSNSの活用を含めた、インターネットの活用が重要となる今だからこそ、読んで得る物がたくさんある、そんな本だと思います。