14年程、インターネットサーバなどの構築・管理業務をやっている。
この地ではその頃からサーバの構築・管理なんてやってる人は非常に数が少ないので、「教えて下さい」「うちの若い子を指導して」と言われることも少なからずあった。
しかし、僕自身が誰からもサーバのことは教わってないので、正直、どう教えればいいか分からず・・・
そういう時に必ずこれだけは言っていたことがある。
・サーバを構築する時に行ったことは全部ノートなりメモなりに書き留めなさい
・構築が終わったサーバについては設定表などの資料を必ず作りなさい
・管理していく上での変更点が生じたら全てノートなりに書き留めなさい
・管理するサーバの台数が増えてきたら、全てのサーバの最低限の情報をA4用紙1枚程度にまとめておいて、パソコンと一緒に持ち歩きなさい
サーバを「落とさないようにする」というのも非常に大事なこと。
しかし、いざ「落ちた時」「トラブルが発生した時」に「どれだけ早い対応が取れるか」というのが実は最も大事。
所詮、サーバなんてのは、犯罪者が溢れる街なのにちょっとした南京錠程度しか付けてない家、みたいなもの。世界中からアクセスがある、ということは、世界中からのいろいろな攻撃に晒されている、ということ。
その南京錠を複雑な番号制の鍵にしたり、セコム雇ったりして、必死になって守っているのがサーバ管理者。
でも、それでも突破されることもあるし、壁をドッカンドッカン叩かれれば、壁も崩れるし。
サーバに結構な費用をかけられるような状況であれば、その前段にIPS(って今でも使ってるのかな)入れたり出来るけど、そうじゃないサーバについては、やはり突破される可能性は低くないし、望まない停止の可能性も非常に高い。
そうなった時にどれだけ早く確実に復旧出来るか、が、サーバ管理者の腕の一つ。
(「いやいや、そうならないように防ぐのがおまえらの仕事だろ」と言われたこともあるし、それは否定しないが、経験上、頑張っても95%でしょうか)
そのために普段から資料を整えておくことは、実はいちばん大切な仕事だったりする。
それが後々の管理・運用を楽にする一つの大きな糧になる。