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クラウドは果たして信用出来るのか

Gmailで障害発生 一部ユーザーのメールなど消える -ITmedia News-

Gmailで電子メールなどが消える障害が起きているとGoogleが報告した。現在調査中という。
 米国時間27日から、複数のユーザーがGmailのメッセージやアドレス帳などが消えたとネットで報告していた。Googleのユーザーフォーラムには、電子メール、アドレス帳、設定、ラベル、フォルダがすべて消えたといった書き込みが投稿されている。

以前、ここでも書いた(クラウドに関する注意点)が、あまりクラウドを信用し過ぎるのも危険だし、クラウドを推奨する記事や本を鵜呑みにするのも危険というのは、こういうことである。
どこかのジャーナリストが「クラウドにデータを置く方が自宅に置くより安心」と書いていたが、そんなことは決してない。暗号化していようが、ファイヤーウォールを設置していようが、インターネット上に接続されていて、何らかの形で公開されているサーバにデータを置いている時点で危険度は非常に高くなる。
それよりはインターネットには出て行かない(内部からネットへのアクセスは出来るが外部からのアクセスが出来ない)マシンにデータを保存しておくことが安心度は高い。
どういう形であれ、ネット上にデータを晒すことの危険性をネットに疎い人たちは理解する必要がある。それを理解した上で、便利とか手間が省けるとか、そういうことと天秤にかけて「使う・使わない」を判断する。この「使う・使わない」は「このデータはクラウドに載せる」「このデータは載せない」ということ。
それは企業にしても同じで、コアなシステムをクラウドに載せることのリスクをもっと理解する必要がある。回線障害がそのまま企業運営の停止に繋がるようなことのないように回線の多重化は必要であり、システムの多重化も必要。そういうコストやリスクコストを考えると、実は社内にシステム置くのと変わらない、下手すりゃ安い、ということになりかねない。
何はさておき、現在起きている障害が早急に回復することを祈り、これを教訓としてクラウドとの付き合い方を再考することをお勧めする。

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