時々このサイトで書いている「利用規約」シリーズです。
今回はInstagram。ティーンを中心に爆発的な人気になっていますね。
また、ビジネスで使えないか?とアカウント作る大人も増えてます。
まず、話題になった記事はこちら。
Instagramの利用規約、弁護士さんがティーン向けに翻訳|ギズモード・ジャパン
これだけ読むと「Instagramってなんてひどいんだ!」という話になりますよね。
ただ、よくよく考えてみましょう。
私たちはInstagramという「サービス」を利用しているにも関わらず「利用料」を払っていません。
では、このサービスはどうやって運営されているのでしょう?
それはInstagramの中に時折表示される「広告」です。
広告収入で運営されています。
で、その広告収入を得るために我々が投稿する「写真」などの「データ」が使われている、ということになります。
それが下記の1文になるわけです。
・投稿した画像や動画は正式にはあなたのものですが、それらを私たちも使うことができ、また私たちが世界中の他の人に使わせることもできます。他の人はそのために私たちにお金を払うかもしれませんが、私たちはあなたにお金を払いません。
この中の「他の人たち」というのは「広告を出稿しているスポンサー」、と考えると合点がいきます。
要するにこの1文がないと、この手のサービスをユーザーに対して無償で提供するのはとても難しい、いや、無理になります。
また、下記の1文については、いわゆる「製造者責任」というものがどこまであるのか?ということを表現しています。
誰かが法律やこれらのルールを破っていたとしても、私たちには責任がありません。でもあなたが法律やルールを破ったら、あなたに責任があります。
これは結局は「包丁を使って誰かが殺人を犯したとしても、包丁を作った人は責任を取らない」というのと同じ意味合いです。
ただ、こう書いてはいても、犯罪が起きにくい仕掛けを提供するというのはネットサービスではとても大事なことと考えられているので、まあ変なことはしないでしょう、と思っていいところです。
利用規約はよく読んで、きちんと理解をしておきましょう、というお話でした。
一度、「ネットサービスを作る側」で考えてみるとより理解が深まるかもしれませんね。