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(株)ウィルコムが会社更生法申請して再建に入る。W-ZERO3とか使ってました。

最近、「会社更生法申請」と聞いてもあまり驚かなくなった。ウィルコムに対しても然り。
ウィルコムには随分とお世話になった身としては非常に残念ではある。
が、あくまで「お世話になった」わけで、現在進行形ではない。

ウィルコムとの付き合いは、その前身である「DDIポケット」時代にさかのぼる。
モバイル通信端末といえば「DDIポケット」だったその頃、ご多分に漏れず、私も外出用で1回線所有していた。
ノートパソコンと共に持ち出して外出先でネットに接続するという目的であれば、PHSに勝るものはなかった。
それからウィルコムに会社が変わっても、しばらくは使い続けていた。
急激に外出が減った時期があり、その時は解約していたのだが、W-ZERO3が発売されてからまた契約。
実は、これが「ウィルコムにさよならを言うきっかけ」となった。
いろんな人が絶賛していたW-ZERO3だが、使えば使うほど、筐体の作り込みの甘さが目立った。また、PHSの通信速度が既に「時代遅れ」だったことも災いして、購入したものの数ヶ月で使わなくなった。
つまり、その時の評価が今の私のウィルコムに対する評価の全てである。
ウィルコムの最大の弱みは「通信速度」にある。
高速回転に慣れ切ってしまった私たちにとって、ウィルコムの64kbpsとか128kbpsという通信速度は足かせ以外の何物でもない。正直、持っていた後半はターミナルで接続するのも嫌だった。
何よりイー・モバイルの登場が大きく響いたのではないだろうか。そういう私もイー・モバイルに乗り換えた。
そして、もう一つの弱みが「端末本体」にあると見ている。
何というか、全体的に「おもちゃっぽい」と感じている。どこか「ちゃちい」というか「安っぽい」というか・・・高級感がない。
W-ZERO3については、初見はそれほど気にならなかった。が、使っていくうちにスライド部分がずれてきた。変に動くので壊しそうで恐くなってくるし、キーはだんだん打ちにくくなるし、動作は重くなるし・・・
いわゆる「京ぽん」も使っていたが、こちらも同様に作りの甘さが目立って、あまり使わなかった。
筐体の作りもだが、OSというか、画面周りというか、そちらの作りも実に甘かった。
通信速度、筐体の作り込み、ソフトウェアの作り込み、全てに「妥協」しか見えなかった印象がある。
「安価」な価格帯に甘えた結果の「妥協」が招いた「破綻」。
再生するのであれば、「妥協しないモノづくり」の精神を持って再生して欲しい。
そうすればきっとまた「使いたい」と思う時がくるのではないか、と期待して。

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