今までXenを使ってきましたが、「これからはKVMだ!」といういくつもの記事に流されています。
というか、流れ上、確かに「これからはKVM」だと思っています。Linuxカーネルに標準で統合されているので嫌でも広がるでしょう。
ちなみにLinuxカーネルに標準実装されたのは2.6.20からです。
KVMそのものはハイパーバイザーとしてのみ働きます。エミュレート機能はQEMUへ依存します。
私はkvm本体とkvmを管理するライブラリ群であるlibvirt、libvirtをコールしてkvmを操作するvirt-installコマンドやvirshコマンドなどをインストールしています。
まずはKVMをインストールします。
[bash]
[root@ns ~]# yum groupinstall kvm
[/bash]
・・・すみません、手抜きインストールです。
インストール完了したら一度再起動します。
※OSのインストール時に”仮想化”などを選択し、KVMをインストール済みの場合は必要ありません。
次にkvmが使用できる環境かどうかを確認します。
[bash]
[root@ns ~]# lsmod | grep kvm
kvm_intel 41272 0
kvm 114752 1 kvm_intel
[/bash]
“kvm_intel”が表示されれば問題なくKVMが使用できる環境です。その後の数字は個々のマシンで異なりますので無視して下さい。
ネットワークをブリッジ接続にする場合、下記コマンドでbridge-utilsをインストールしておきます。
[bash]
[root@ns ~]# yum install bridge_utils
[/bash]
さて、ゲストOSをブリッジ接続したい場合、ブリッジ用のネットワークインターフェイスを準備する必要があります。NAT接続の場合はこの設定は不要です。
※リモート接続で設定を行う場合、ネットワークに接続できなくなる可能性があります。注意して設定して下さい。
[bash]
[root@ns ~]# cd /etc/sysconfig/network-scripts
[root@ns network-scripts]# cp ifcfg-eth0 ifcfg-peth0
[root@ns network-scripts]# vi ifcfg-peth0
DEVICE=peth0
BRIDGE=eth0
ONBOOT=yes
HWADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX
# HWADDRは記述されているものをそのまま使います。
[root@ns network-scripts]# vi ifcfg-eth0
NETWORK=192.168.10.0
IPADDR=192.168.10.2
GATEWAY=192.168.10.1
BROADCAST=192.168.10.255
NETMASK=255.255.255.0
BOOTPROTO=none
DEVICE=eth0
TYPE=Bridge
ONBOOT=yes
# IPアドレスはそれぞれの環境に合わせて変更して下さい。
[root@ns network-scripts]# vi /etc/sysctl.conf
net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables = 0
net.bridge.bridge-nf-call-iptables = 0
net.bridge.bridge-nf-call-arptables = 0
# トラフィックがブリッジまで転送されるように設定を変更
[root@ns network-scripts]# sysctl -p /etc/sysctl.conf
[root@ns network-scripts]# /etc/rc.d/init.d/network restart
[root@ns network-scripts]# /etc/rc.d/init.d/libvirtd reload
[/bash]
この後、”ifconfig”で確認した時にpeth0インターフェイスが表示されればOKです。
これでひとまずKVMのインストール完了です。
[tmkm-amazon]4798121401[/tmkm-amazon]