最近、あちこちのブログやサイトで「自炊」という言葉を見る機会が増えてきました。
私の周りでも「自炊」つまり「本の電子化」に興味を持つ人が少しずつ増えてきました。
今や写真や音楽、ビデオはもちろん、本まで「データで残す」時代。
そうなると心配なのが、「不慮の事故によるデータ紛失」です。
そんなデータ紛失に備える、というのが今回のテーマです。
データの分散化
まず考えるのはデータの分散化です。
大まかに分けて「ネットワーク上へデータをコピー」「ローカル環境でデータをコピー」の2つになるかと思います。
クラウド環境へデータをコピー(お勧めしません)
ここ数年、「クラウドへデータを保存」することを勧める人をよく見ます。
私はこれにはあまり賛成していません。
Dropboxをはじめとする「データ保管系」クラウドサービスの規約を読むと結構青くなります。
CD-R/DVD-Rへデータをバックアップ
昔から「バックアップは書き込みできないメディアへ」というのがバックアップの定義でした。
今でも少々お堅いところだと「書き込みできないメディアへ」とまでは言われませんが、「移動できるテープやCD-R/DVD-Rなどのメディアに、でないとバックアップではない」と言われます。
いちばん確実かつ長持ちするバックアップです。が、出来れば5年おきくらいに新しいメディアへ書き直した方がベターです。
今ならBlu-rayへバックアップ、という選択肢もありますね。
ハードディスクを複数台用意し、バックアップ
ハードディスクを複数台準備し、バックアップをしていきます。
CD-R/DVD-Rを用意するよりもハードディスクを用意する方が安価なので、最近はどうしてもハードディスクにバックアップを取ることが増えています。
MacであればTimeMachineという便利な機能もあります。
が、私の場合、TimeMachine+別途ネットワーク上のMacBookProに接続したハードディスクへ重要なデータをバックアップしています。更にそこから別の外付けUSBハードディスクにバックアップをしています。この辺りは自動化も可能ですので、いろいろとチャレンジしてみて下さい。
今なら外付け2TBでもこんなもんです。
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ハードディスク応用編・1 / NASを使う
NASことネットワークハードディスクも随分と安くて高性能になりました。
最近のものは触っていませんが、かなり速度も上がって、実用的になっているとか。
環境によっては難しいですが、タイマーを使って夜中にNASへ自動バックアップなども可能です。
更にNAS上でUSB接続のハードディスクへバックアップも取れたりしますので、バックアップの二重化・三重化が可能です。
だいぶ安くなってますね。
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ハードディスク応用編・1 / RAID対応ドライブを使う
これはNASでもUSBハードディスクでも選択できますが、RAIDに対応したドライブを使うことでバックアップメディアの堅牢化を図れます。
RAID0/1は結構安価でありますが、出来ればRAID5/6辺りを購入した方が後々泣くことが減るでしょう。
(この辺り、詳しく書いた記事があります)
RAID6対応でこれくらいです。
と、データのバックアップ一つ捉えてもいくつかの選択肢があります。
自分の環境とデータの重要度を考えて選択してはいかがでしょうか。