最近、LinuxのディストリビューションのほとんどがデフォルトDBエンジンをMariaDBへ変更しました。
また、GoogleがMariaDBへ変更した、という話もあります。
そんな状況で我々はどうすればいいのでしょうか・・・
以下、個人的な見解です。
まず、MariaDBとは???
MySQLは現在、オラクル社が権利を所有し、開発を進めています。
それに反発をしたのか、MySQL創業者であるMichael “Monty” Wideniusが、MySQLからフォークして開発を始めたのがMariaDBです。
なので、純正MySQLといってもいいのがMariaDB、と言っても過言ではありません。
MariaDBとMySQLはどんどん別物になっていきつつある
先日、MariaDB側がMySQL 5.6に関するコメントを発表したようです。
それによると、MariaDBの次バージョンはMySQL5.6をベースとするのではなく、MariaDB5.5にMySQL5.6の機能を取り込みつつ、MariaDBの独自機能を詰めたものになるとのこと。
バージョンも10.0だそうで。
この流れから推測すると、この2つはどんどん別のものになっていくのではないか?と思います。
MariaDBの方が細かい改善が多い
いろいろなドキュメントを読んでみましたが、MariaDBの方が非常に細かい修正を多数施しています。
メモリーリークを抑えたり、堅牢性を高める工夫がされていたり、エラー処理もより複雑に行われています。
また、速度や挙動の改善についても、標準でスレッドプール機能が搭載されていたり、かなりいろいろとやってます。
今であれば、5.5同士が非常に互換性が高い
現段階の5.5というバージョンは両方の互換性が非常に高く、何も考えずに移行が可能です。
phpMyAdminなどもそのまま使えますし、WordPressなどもそのまま動作します。
なので、今のうちに乗り換えておいた方が楽、という事になります。
今後の動きが分かりませんが、各社の動向を見ていると、MySQLではなく、MariaDBがスタンダートになっていくという印象は拭えません。
うちも年内には全てのデータベースをMariaDBへ移行する予定です。
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