今回ご紹介する本、「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」。
発売前に献本頂きました。ありがとうございます。
決して「ネットショップ運営の指南書」ではない
全体的に「ネットショップ」という視点が薄く感じました。
実際のところ、ショッピングカートに関する記述や決済に関する記述はほんの数ページ。
確かに「ケースバイケース」かもしれませんが、もう少し掘り下げてもよかったのかもしれません。
ですので、タイトルを額面通り受け取って購入すると、違和感があるかも知れません。
ネットショップを始めるための準備から実際に運営を進めていくまでの流れを解説
しかし、お勧め出来ない本、ではありません。
この本にはネットショップを始めるに当たっての様々な準備から実際に運営を進めていくまでの流れが解説されています。
そして、ネットショップの本といえば、どちらかと言えば技術的な話ばかり、という系家王がありますが、この本の場合、多くが「マーケティング」の視点から書かれている、少々希有な本になっています。
ですので、出来ればネットショップをこれから始めたいと思っている人や始めたばかりの人、始めたけど行き詰まっている人などには一度読んで頂きたい、そんな本になっています。
非常に読みやすい文章、理解しやすい文章なのでライティングの勉強にも
文章が非常に読みやすいです。
ネット関連の本というのは、何か小難しく書いてあるか、逆に崩しすぎた文章で書いてあるか、両極端な印象がありますが、この本はそのどちらでもなく、非常に分かりやすく書いてあります。
ところどころ「くどい」と思うところがあり(苦笑)、「ん?」と思って著者名を見ると「ブログ飯」の染谷様が著者のお一人でした。
「ブログ飯 〜個性を収入に変える生き方」いちばんの読みどころは特別コラム・・・
なるほど、分かりやすい文章なわけです。
「ブログ飯」でも感じた「大事なことと大事ではないことの切り分け」がこの本でもしっかりなされています。
こういう部分をしっかりを突き詰めていくことで「分かりやすいコンテンツを提供する」という姿勢はこの本でも一貫しています。
インターネットを使ったビジネスに関わる人全てに読んで欲しい1冊
全体を一通り読み終わって感じたのは「ネットショップだけではなく、アフィリエイトサイトの運営者にもブロガーを目指す人にも読んで欲しい」ということ。
また、この本だけに止まらず、この本をきっかけに様々なマーケティングの手法を勉強して欲しい、そのきっかけになり得る1冊だと思います。
ただ、「ネットショップを立ち上げたいからこの1冊だけ読めばいい」という本ではありません。
あくまで基本的な「考え方」を指南する本、という印象です。
ここから更にネットショップの構築方法やAnalyticsの本、システム的な本などを読み進める必要はあります。
以前のように「立ち上げれば儲かる」という状況からは既に程遠い状況にあるのが「ネットショップ」であり、インターネット上のビジネスです。
特に短期収益ではなく、長期運営・長期収益を目指すのであれば、是非読んで置いて欲しい1冊です。
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