Web屋もマーケティングを学ぼう「デザイナーのためのプロの製作術が身に付く Webディレクションの教科書」

Webディレクション、分かってるつもりではいますが、というか、そういうことを実際にやってきたので、分かってないとまずいのですが、もう一つ理解が足りないような気がしていた今日この頃。
というタイミングで見付けたのが本書です。
「5年経っても、10年経っても、ずっと役立つ。サイト製作の本質が自分のモノになる、至高のテキスト」と帯にはありますが、果たしてどうなのでしょうか。

※本書はSBクリエイティブ様より献本頂きました。
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Web製作の流れがざっくりと分かります

この本は「ディレクション」に関する本、と銘打っていますので、Web製作の流れを理解するのに役立ちます。
最初に行うべき「クライアントへのヒヤリング」に始まり、納品後の「運用・管理」というところまで、一通り流れを追うことが出来ます。
また、その流れの中で「何を行うべきか」がざっくりと書かれています。

ランチェスターの法則に基づいたディレクションの方法

この本では「ランチェスターの法則」を大々的に取り上げています。
詳しくは本書もしくはたくさんリリースされている「ランチェスターの法則」に関する本を読んで頂くとして。
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ざっくり説明すると「弱者を強者にする法則」と言われているもので、自身が勝ち目のある場所を探して、そこで勝負することで強者になろう、という内容です。
本書ではランチェスターの法則を使ってWeb戦略を立てることを薦めていますが、ランチェスターの法則を使うことでより分かりにくくなっている印象です。
それよりは、もう少し言葉を選んだ方が分かりやすかったのではないか?と思います。

マーケティング用語が多用されているが、それぞれの用語解説は中途半端

全体を通してマーケティング用語が多用されています。また、それぞれの用語の説明も中途半端な印象。
これでは非常に分かりにくい、というのが率直な感想です。
もう少し説明をしっかりと入れて、分かりやすくして欲しかった、と思っています。
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「例え」「挿絵」が少々微妙かも

この本では要所で様々な「例え」が使われています。
また、分かりやすくすることを目的に「挿絵」もたくさん使われています。
が、これらの「例え」「挿絵」がよけいに全体を分かりにくくしているように感じました。

むりやりな「ペルソナ」はいらない

これも前項に共通するかもしれませんが・・・
クライアントのパターンとして5人の、また新人Webデザイナーとして3人の「ペルソナ」を作り出していますが、不要です。
よけいに分かりにくくしています。
また、実際のクライアントと接すると、ここまで明確にパターン化されるわけではありません。これは勘違いされる可能性があります。

書いてあることは決して間違いではないし、必要なことなんだけど・・・

全体を通して読むと、書いてあることは決して間違いではありません。むしろ、とても大切なことややるべきことも書いてあります。
しかし、上記の様々な要因がそういうことを「見えにくく」している印象を受けました。
この本に書いてあることを全て理解したいのであれば、出来ればこの本を読む前に「マーケティング」や「ランチェスターの法則」に関する本をいくつか読んでおくことをお勧めします。
その上で購入すると、とても理解が深まると思いますし、応用も利くでしょう。
もしくはこの本を購入することで「マーケティング」に興味を持ち、そういう本を数冊読んでみたいと思ってもらう方がいいかもしれません。
この本をきっかけにより深いWebの世界へ入り込みたい、と思う人が増えることを願っています。
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