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HTML5とGoogle Wave

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【6/11 一部記事修正】
AUGM長崎以降、林信行氏のTwitterをフォローさせてもらっている。
今日、彼のつぶやきでHTML5という言葉がかなり強めに書かれていた。そのつぶやきに匂いを感じ取ったので、今更ながらざっくりと調べてみた。
HTML5で最も注目すべき技術はベクターグラフィックスを扱える「Canvas」や動画再生に柔軟に対応が出来る「Video」ではない、と私は思う。
「Client-side database storage」つまりローカルPC側へデータを保存し、自由に活用できる技術である。
この技術を用いることで何ができるようになるだろう。ネットワークに接続されていなくてもWebアプリケーションの利用が可能になるだろう、オフィス系アプリケーションの開発が今までよりも楽になるかもしれない。
それよりも大きいと思われるのが、例えばクレジットカード情報などの個人情報をサーバ側へ置く必要がなくなるかもしれない、ということ。毎回、重要な個人情報に関しては、ローカルのデータベースから毎回送信する、という仕組みができるのではないか?
また、この機能はSQLiteにて実現されているようなので、ローカルのSQLデータベースとして活用でき、ローカルとサーバのデータベースそれぞれを使い分けることで非常に軽快なアプリケーションを開発することが出来る。
もちろん、実際にWebを構築する上でCanvasやVideo、Web Form 2.0などの存在は決して小さくはない。むしろ、Webの可能性を引き上げるには必要不可欠な技術だろう。
例えば、サーバ監視システムのような、リアルタイム表示が必要とされるアプリケーションなどにCanvasは非常に嬉しい機能であり、動画を効果的に見せたいと考えているならVideoはかなり有用に使える。
そして、これらHTML5の機能をあますところなく使い、構築されたのが「Google Wave」である、ということらしい。そりゃあ盛り上がるわな。ようやく理解した。
その代わり、これらの機能を使いこなすには「開発者」の要素が比較的高くなる。
つまり、HTML5の普及が始めると、今のままのWebデザイナーの大半は恐らく「喰えなくなる」だろう。
CSSの登場以上の影響を与えることは必至である。
それほどHTML4からHTML5への「バージョンアップ」はハードルが高い、と感じている。
そして、確実にHTML5の波はやってくる。
Opera、google chrome、Firefox 3.5、safari 4、そしてiPhone OS3.0より搭載されるmobile safariはHTML5対応となる。また、Internet Explorerも対応を表明した。
正式にW3Cにて正式に勧告されるのは2010年9月の予定だが、今のうちに仕様に目を通し、いつでも切り替えられるように準備をしておく必要があるだろう。

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