以前、iTimeMachineを使って、NASへTimeMachineによるバックアップを行う方法を紹介しました。
その後、当方環境ではうまくいかない日々が続き、外付けUSB HDDへバックアップしている状況・・・・
他に方法がないものか調べてみたところ、ありましたのでご紹介します。
※面倒な方はTimeCapsuleを検討してみてはどうでしょう?ネットワーク経由でTimeMachine、かなり便利です。
【前提条件】
NAS側で「netatalk(プロトコル:afp)」が使えるようになっている事が前提条件となります。
Sambaだけではどうにもなりません。
-訂正-
Sambaだけでもどうにかなるようです。
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【設定準備】
既にTimeMachineをインストールしていて、実行している方は一度「切」にして動作を止めてください。
Macのターミナルで下記コマンドを実行
defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
【ディスクイメージ作成】
TimeMachine用のディスクイメージを作成し、NAS側へ配置します。
Mac上で
[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ディスクユーティリティ]を起動します。
メニューの[ファイル]-[新規]-[空のディスクイメージ]を選択。それぞれの欄に下記内容を入力・選択します。
名前:[Macintoshのホスト名]_[Macintoshの有線LANポート側MACアドレスから”:”を抜いて小文字にしたもの]
※MacBook Airなどの無線LANしかないマシンの場合は無線LANのMACアドレスで問題ありません。
保存先:[ローカルのホーム](実際はローカルならどこでもいいです)
ボリューム名:適当に付けてください。当方は分かりやすく[TimeMachine]にしています
ボリュームサイズ:とりあえずのサイズで構いません。後で増やします。当方は100MBにしています。
ボリュームフォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)
暗号化:なし
パーティーション:ハードディスク
イメージフォーマット:スパースバンドル・ディスクイメージ
この設定だと、ホームに
[hostname]_[MACアドレス].sparsebundle
という名前のファイルが出来ているはずです。
ローカルでファイルを作る理由は、ネットワーク経由でこの「スパースバンドル・ディスクイメージ」が作成できないためです。
【ディスクイメージ配置/拡張】
このイメージをNASへ移動します。移動の方法はNASの共有ドライブをマウントして行ってください。
この時、必ずNASのルートディレクトリにファイルを配置します。
実際のところ、100MBで足りるわけないので、イメージを拡張します。
Finderで移動したイメージファイルをクリックしてマウントしてみます。
※この時、マウントできなければ一度イメージファイルを削除して再度作り直してください。
再度、ディスクユーティリティを起動し、左欄にマウントしたディスクが表示されているか確認してください。
表示されていれば、それを選択し、上のメニューの[取り出す]をクリックし、一度アンマウントします。
そうするとディスクのアイコンと名前だけが左欄に残ります。
上のメニューの[イメージサイズの変更]がクリックできるようになっているかと思いますので、クリックします。
[パーティーションとイメージのサイズを変更]を選択し、割り当てたい容量を指定します。
通常はバックアップしたいMacのハードディスク容量以上を確保するのがよいかと思いますが、TimeMachine上でシステムなどはバックアップしないように設定して容量を削ってもいいかと思います。
ちなみに当方は200GBのハードディスクを搭載していますので250GBに設定しています。
後はTimeMachineでこのNASのドライブを指定すればバックアップしてくれます。
もしも「容量が足りない」旨のメッセージが表示される場合はNAS上にあるディスクイメージのサイズが変わっていない可能性があります。
その時は先に[イメージのサイズだけを変更]して、その後[パーティションのサイズだけを変更]して下さい。
この設定にして既に4日くらいになりますが、問題なくバックアップできています。
MacBookなので持ち歩いたりしていますが、帰宅してネットワークに接続するとそれまでのデータもきっちりバックアップしてくれているようです。
いやはや、便利ですわ。
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