DoCoMoからiPhoneが発売される、という発表がされました。
その発表後から、なぜかあちこちで「携帯電話の契約形態が分かりにくい」という記事をよく見かけます。確かに私も分かりにくいと思います。
では、なかなか分からない人のために、少しだけでも理解が進むような記事を書いてみたいと思います。
携帯電話の料金、きちんと理解出来ていますか?
多分「大丈夫」という人はとても少ないのではないかと思います。
私もあまりきちんと理解出来ている方ではないのですが、少し整理をすると意外と分かりやすくなったりするので、整理をしてみたいと思います。
ここではスマートフォンやiPhone向けの料金プランに関する大まかな解説に留めておきます。
キャリア(DoCoMoとかauとかSoftbankとか、携帯を販売し、回線を提供している会社のことを「キャリア」と呼びます)毎の差異についてはあまり詳しく触れません。ご了承下さい。
どのキャリアでも共通なのが「基本料金」「基本使用料」
まず、どのキャリアでも共通なのが「基本料金」です。この基本料金に関するプランはそれぞれ
ドコモ : タイプXi / タイプXiにねん
au : LTEプラン
Softbank : 標準プラン / ホワイトプラン
これは必ず契約しなければいけません。
また、いわゆる「2年縛り」というものが適用されるのも基本的にはこの「基本料金」です。
2年縛りの場合は、契約解除月というものが設定され、その月内以外での「解約」「基本プランの変更」「他キャリアへの移動」については違約金が発生します(違約金はほぼ9,975円です)。
2年縛りについては、ドコモ・Softbankはプランが分かれています。ドコモの場合は「タイプXiにねん」、Softbankの場合は有名な「ホワイトプラン」が2年縛りのプランです。
auの場合は「LTEプラン」へのオプションで「誰でも割」というものがあり、これに加入すると2年縛りの対象になります。
いずれも2年縛り適用のプランに入ると、基本料金が値引きされます。
また、最近では契約時のキャッシュバック対象プランになっているところも多いようです。
インターネット接続サービス
スマートフォンの場合、インターネット接続が出来ないとあまり意味がありません。
ですので、インターネット接続サービスというものに加入する必要があります。
ドコモ:spモード / mopera
au : LTE Net
Softbank : インターネット接続基本料
どこもだいたい315円/月です。
パケット定額サービス
スマートフォンでインターネットが使い放題なのはこの「パケット定額サービス」に加入しているからです。
最近は無制限ではなく、7Gまでという容量制限がありますが、それでもこれがなければ果たしていくら通信料を払わなければいけないの?!と思います。
そんなパケット定額サービスも各キャリアで呼び名が違います。
ドコモ : Xiパケ・ホーダイ
au : LTEフラット
Softbank : パケットし放題
実はこの「パケット定額サービス」に、各キャリアの違いがいちばん表れています。
ドコモとSoftbankは「2段階制」のパケット定額サービスを用意していますが、auは用意していません。
「2段階制」のパケット定額サービスとは、使わない時には安い料金で、使った月はそれなりに支払うけど、一定金額以上にはならない、というサービスです。
更にドコモは、通信量の上限を3Gに絞ったプランも出しています。
本来はこの3つの契約でOKなはず
本来、契約しなければいけないのは、ここまでの3つのプランです。
「基本使用料」+「インターネット接続サービス」+「パケット定額サービス」
これが「基本契約」になります。
もちろんそれぞれのプランでまたいろいろとオプションのようなものやプランの種類があるのですが、それはキャリア毎に違います。
これにどんなオプション契約を付けるのか、で料金が大きく変わる
この「基本契約」にどういうオプションを付けるのかで料金が変わってきます。
代表的なのが「家族割」でしょうか。ご家族の電話番号を登録しておくと、家族間通話が安くなる、もしくは無料になる、というサービスです。
他にも同一キャリア間の通話が無料、だとか、時間帯によって安くなる、とか、いろいろなオプションがあります。
また、最近では、パソコンを持ち歩く人やWi-Fiしか付いてないタブレットを持ち歩く人向けに「テザリング」というものが付いています。
この「テザリング」を使うための「テザリング・オプション」というものもあります。
これは今のところ全てのキャリアで「2年間は無料」という形で提供されていますので、付けておいて損はないです。
最近、月々の料金から一定額を割り引くサービスがあります
ここ2年くらいの契約でしょうか、ドコモなら「月々サポート」、auなら「毎月割」、Softbankなら「月月割」という名前の割引があるのをご存じでしょうか。
これは、毎月の支払総額から、一定額を割り引くサービスです。
割り引く金額は契約する機種や契約の時期によって変わります。
これをうまく利用するとかなりの値引きが見込めるケースもありますので、注意しておくといいと思います。
ちなみに割引金額はネットで調べると結構分かりますので、調べてみるといいかと思います。例えば、auの毎月割の価格を調べたい場合、googleなどで「au 毎月割」で検索すると見つかったりします。
NMPでのキャッシュバックにも注目
覚えておいた方がいいサービスの一つに「ナンバーポータビリティでキャリアを移動した場合のキャッシュバック」があります。
ナンバーポータビリティ(NMP)とは、携帯電話番号はそのままに、キャリアを移動することです。今までドコモで使っていた電話番号をそのままauに持っていって使うことが出来ます。キャリアのメールアドレス(@docomo.ne.jp/@ezweb.ne.jp/@softbank.jpなど)は移動できません。
例えば、auで使っていた番号をそのままドコモで使う、ということで、ドコモでスマートフォンを契約すると、いくらかキャッシュバックもしくは商品券がもらえたりします。
私はXperia Zを購入した時、キャッシュバックで40,000円受け取りました。2年間使うという前提で考えると、毎月1,650円くらい引かれているのと同じです。
ご家族で数台、機種を変える場合などは上手く使うとかなりのキャッシュバックを受け取る事が出来ます。
ただ、これも時期やショップによってもらえないケース、額が低いケースもありますので、ご注意下さい。
料金プランを理解して、自分の用途に応じた料金プランを選ぶこと
ショップの皆さんですらなかなか理解出来てないような料金プランですが、それぞれ共通点が多く、後はオプションであったり、キャンペーンであったり、というもので料金が変動していきます。
出来るだけ新しい機種を使いたいでしょうから、いろいろなサービスに注目して、タイミングを図って下さい。