Linuxサーバを構築する時に私が頻繁に利用するyumリポジトリ一覧 / 2014年4月版

最近、またちょくちょくとサーバ環境をいじくるようになりました。
サーバ環境は本当に頻繁に状況が変わるので、あれやこれやと試しつつ、最適な状態を作っていく方がいろいろとよかったりします。
そんな中、現段階でよく使うyumリポジトリを自分自身の覚え書きも兼ねて書いてみたいと思います。

※ここに紹介しているのは主に私が今日時点でメインで使っているCentOS 6.x系 / Scientific Linux 6.x系向けのパッケージです。
それ以外の方は必ず「最新のrelease情報」で紹介しているページや、オフィシャルページをご確認下さい。

epel

By: fran.2
使っている人も多いと思います、epelです。
提供しているのはFedoraプロジェクト。RHEL向け(RHEL/Fedora/CentOS/Scientific)のyumリポジトリです。
http://fedoraproject.org/wiki/EPEL
リポジトリ登録方法
[bash]rpm -ivh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm[/bash]
最新のrelease情報
http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/fedora/epel/6/i386/repoview/epel-release.html

rpmforge

こちらも比較的お馴染みですね。rpmforgeです。
リポジトリ登録方法
[bash]# rpm –import http://apt.sw.be/RPM-GPG-KEY.dag.txt <-まず、DAGキーを登録します
# rpm -ivh http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm[/bash]
最新のrelease情報
http://wiki.centos.org/AdditionalResources/Repositories/RPMForge

remi

リポジトリ登録方法
[bash]rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm[/bash]
最新のrelease情報
http://rpms.famillecollet.com/

データベース

データベースはどれを使うかによりますが、ここでは代表的なMySQL / PostgreSQLに加え、MySQLの代替としてここ数年注目を集める MariaDB を取り上げておきます。

MySQL

リポジトリ登録方法
ここでは現時点で非常によく使われると思われる「Red Hat Enterprise Linux 6」系統のパッケージを記載しておきます。
それ以外のパッケージが必要であれば、下記の「最新のrelease情報」ページをご覧下さい。
[bash]rpm -ivh http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el6-5.noarch.rpm[/bash]
最新のrelease情報
http://dev.mysql.com/downloads/repo/

PostgreSQL

リポジトリ登録方法
ここでは最新版である9.3の「Red Hat Enterprise Linux 6」x86_64版のパッケージを記載しています。
それ以外のパッケージが必要であれば、下記の「最新のrelease情報」ページをご覧下さい。
[bash]rpm -ivh http://yum.postgresql.org/9.3/redhat/rhel-6-x86_64/pgdg-redhat93-9.3-1.noarch.rpm[/bash]
最新のrelease情報
http://yum.postgresql.org/

MariaDB

私も最近はMySQLではなくこちらを使っています。
リポジトリ登録方法
オフィシャルにも書いてありますが、/etc/yum.repos.d/内に”mariadb.repo”などのファイル名で直接記述します。
OS毎、環境毎の記述内容は下記サイトにて簡単に得ることができます。
Setting up MariaDB Repositories
詳しくはこちら、オフィシャルをご覧下さい。
Installing MariaDB with yum

nginx

こちらも少しずつ使用頻度が増えてきた(というか、入れ替えを始めている)「nginx」。
リポジトリ登録方法
オフィシャルにも書いてありますが、/etc/yum.repos.d/内に”nginx.repo”などのファイル名で直接記述します。
こちらもOSが変わると記載内容が変わります。
[bash]# vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo
# 記述内容は以下の通り
[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/centos/$releasever/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1
[/bash]
詳しくはオフィシャルをご覧下さい。
Install | nginx Community

“enable”の設定などを忘れないように

リポジトリをたくさん登録すると、干渉し合ったり、いろいろと面倒なことも。
そういう時のためにそれぞれの”.repo”ファイルの”enable”設定をきちんとしておきましょう。
“enable=0″にしておくと、そのリポジトリを使いたい場合は”yum”のオプションで”–enablerepo=”の次にリポジトリ名を書かないとインストール出来なくなります。
また、”priority”プラグインを入れておくのも一つの方法です。

使いやすい環境を自分なりに

こうやって自分なりに使いやすい環境を整えていくのもサーバ構築の楽しみです。
VPS環境もクラウド環境も以前より随分と安価かつ高性能になってきました。
なかなか二の足を踏んでいる方もちょっとだけそういう世界に踏み込んでみてはいかがでしょうか?
当方ではサーバ環境の構築やサーバ管理者としての勉強をしたい方のサポート業務も行っています。
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