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Amazonが発表した「Kindle Unlimited」に見えるコンテンツの未来と問題点

日本のネットニュース界隈でもかなりセンセーショナルに報じられた「Kindle Unlimited」。
電子書籍が月額固定で読み放題、というこのサービス。音楽や映画に続いて本もか・・・と思われている方も多いかと思います。
このニュース、ちょっと角度を変えると少し違う事情が見えてくるようです。

先週末、いろいろなネットニュースがこの話題を取り上げました。
アマゾン、電子書籍読み放題の「Kindle Unlimited」を正式発表–月額9.99ドルで提供 | Cnet Japan
噂は少し前よりありましたが、こんなに早くサービスインするとは思っていませんでした。
まだサービスインしたばかりで、しかも米国だけのサービスということで、レビューなどは非常に少ないのですが、このニュースからちょっとだけ掘り下げてみたいと思います。
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より進む「コンテンツの消費」

音楽が”Spotify”を始めとする「定額制音楽配信サービス」に呑み込まれようとしています。
また、”SoundCloud”のような、手軽に音楽配信が出来るサービスも人気で、音楽コンテンツはまさしく「消費の時代」を更に推し進めていく感が強くなってきました。
動画についても”Hulu”や”dビデオ”など、日本でも定額制配信サービスが人気です。
そして次は「本」。
そのスタートが「Kindle Unlimited」と言えるかと思います。
日本でも「dマガジン」や「ビューン」などのいわゆる定期刊行誌の読み放題サービスはありますが、小説や書籍についてはありません。
この「Kindle Unlimited」が書籍読み放題サービスの先駆けとなり、後発を呼ぶきっかけになるのでしょうか?
個人的にはちょっと難しい印象です。

読み放題に消極的な出版業界

それから今朝になって下記記事を読みました。
買い? パス? アマゾンの電子書籍読み放題「Kindle Unlimited」 : ギズモード・ジャパン
この記事によると

書籍60万タイトルというと膨大な品揃えに聞こえますが、ペンギン・ランダムハウス、サイモン&シュスター、ハーパーコリンズ、マクミラン、アシェットの大手出版社ビッグ5の書籍はどこを探してもありません。契約がとれなかったんですね。

つまり、出版社と契約が出来ない場合、その出版社の本が丸々抜けてしまう、ということです。
これは音楽業界でも同様で、iTunes Storeでも同じような事例がありました。
これは、このサービスは「出版社側にとってはメリットが薄い」ことを示しているかと思います。
実際、どういう契約になっているのか明らかにされてはいませんが、大手だとそこまでしなくてもシェアあるし、ということなんでしょうか。

日本の場合・・・・

このサービスが日本で早々に開始される可能性は低いかと思います。
電子書籍化にもあれだけ抵抗を続けていて、今でも規格・サービスが乱立している状況の日本の出版業界ではなかなか始めることは難しいでしょう。
個人的には始めるならもう少し月額高くなってもいい(2,000円くらいまでなら)ので、大手出版社を巻き込んで、大々的にやって欲しいと思っています。
特にマンガ関係が充実すると、2,000円くらいなら払う人は少なくないんじゃないかな、と。
個人的にはエンジニア向け書籍などが充実してくれるともう本当に嬉しいのですが。

出版ビジネスのあり方を変えないといけないのではないか

今の日本の出版ビジネスだと、著者が得しない、という話はよく耳にします。
ぼちぼち本気でビジネスのあり方を変えて、様々なメディアに展開しても著者の利益に直結していくような、そういうビジネス体系にする必要があるのではないか、と。
もちろん他のビジネスにも言えることではありますが。

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